CB750Four

2011年09月09日

こんにちは井原です。先日は台風の影響で蒸し暑い日が続きましたね。自転車乗りの知人が「台風になると気圧の影響でタイヤがパンクする」なんて都市伝説のようなことを言っていたら本当にパンクしていました。本人のだけではなく身近に数人いました。「怪奇現象」なのでしょうか?

さて先日のお休みの日曜日、いつもより少し早く起きて家事を済ませて家を出ようと思ったら天気が良かったので鎌倉へ・・・。

行こうと思っていました。

みなとみらい周辺をバイクで走っていたらブレーキランプが点きっぱなし。調整で直るものなのですが、よく調べるとスイッチボックスが完全に劣化して壊れていました。
パーツ交換が必要なため、またまた「タイムトンネル」におジャマしてきました。

修理の間、時間があったので店内を物色。前回のブログ以来の来店だったので商品もかなり様変わり。その中で目を引く一台がまた入荷していました。

HONDA CB750Four K4
HONDA CB750Four K4

以前も軽く紹介したCB750Four。1969年、世界初となる並列4気筒750ccエンジンを搭載したモンスターバイク。芸術的なフォルムに4本出しのマフラー、2輪で初めてとなる油圧式ブレーキを装備し、これまた世界初となる「最高速度時速200km」。
当時、時速200kmというのがありえない速度だったらしいです(コミック「キリン」参照)。今では時速200kmは当たり前。多分、今で言うとバイクが時速400kmで走るような感覚でしょうか?
約半世紀前、戦後復興を遂げた日本のエンジニアたちが世界最速を目指して造り上げた渾身の一台はいつ見ても素晴らしいですね。このバイクの2つ名の通りまさに「ドリーム」と呼べます。

さて今回入荷していたこちらはK4を初期型と同じ色にリペイント。消耗パーツを新品に換えているのでコンディションはバツグン。

ちなみに先程から「K」というキーワードがございますが、こちらは改良をされた「改良Ⅰ型」から「K1」と呼ばれるようになったので今回発見したこちらが4度目の改良となるのでK4となります。
さらに現在ではプレミアプライスとなっている初期型K0はクランク鋳造を砂で行った「砂型」と金属で行った「金型」と2タイプあります。当時、アメリカで爆発的な人気で異例のセールスを上げたため、製造を量産型の「金型」に移行したためだそうです。砂で鋳造するのは今では考えられないコストと膨大な時間を費やして製造されており、同じ車種でも様々な時代背景を映し出します。

さて話を戻すと、なぜこのバイクがいいのか?それはこのハンドル周りにあるのかもしれません。

とにかくスッキリしたこのハンドル周り。綺麗なラインを映し出す車体のフォルムに見合ったディティールは旧車らしさを演出します。現行モデルを旧車のような雰囲気を出すためこのようにスッキリさせるカスタムもあるほど。

そしてバイクの心臓とも呼べるエンジンはこのようになっています

「鉄人28号」のような丸いロッカーカバー。研磨されたこの金属感がたまりません。
これだけの車両を見せられてしまっては気になるのがエンジン音。動画でも撮っておけばよかったなと後悔していますが、やはり「ナナハン」の排気音は別格です。4気筒エンジン特有の音、旧車らしい振動。これぞ「日本のバイク」といった感覚を与えてくれます。

よく比較されるKAWASAKIの「Z」とは一味違うCB750Fourですが、振動を抑え伸びのあるエンジンを持つZに対して、バイク特有のドコドコと来る振動とフィーリングを感じるCB。同じ4気筒エンジンですが、どっちの方がいいというわけではないので甲乙付け難い両車。

時計で例えるならロービートムーヴとハイビートムーヴの違いでしょうか?ロービート特有の針の動きがよりヴィンテージ感をより演出するのに対し、ハイビートの小刻みな秒針の動きは今では時計のスタンダード。

同じデイトナの名を冠していても全く違う時計。でもどっちがいいというわけではないけど、それぞれの拘りを感じるこの2本。

同じ系譜ではあるものの全く違う2本の時計。手巻きor自動巻きの違いもそうですが、ロービートorハイビート、外観の違いなどなど。特徴や良い所を挙げればキリが無いデイトナの魅力を最大限に感じる時計です。

ちなみに私の好みですが、手巻きデイトナはメタルベゼルにシルバーダイヤル、エルプリメロ搭載モデルはブラックダイヤルが個人的な好みです。何処となくバイクのような金属感を感じます。

さてこのような「メカもの」を見ていると他にも欲しくなってしまうのが「性」というものではないでしょうか?(私だけかもしれませんが…。)
夢のCB750Four。一日も早く手に入れられる日が来ればいいなと日々奮闘中です。
(CB750Fourをはじめ多くの銘車を見られるサイトがあるのでぜひご参考までに)

http://www.bikebros.co.jp/vb/sports/smeisya/smeisya-15/

※記載されている価格は2011年9月9日現在のものです。変動する可能性がありますのでご了承ください。

RECOMMEND

PAGE TOP