オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク 37mm ピンクゴールド 15450OR.OO.D088CR.01
37mmケース径・ピンクゴールド素材のロイヤルオーク
22kゴールド製のローターが裏蓋から覗けるようになっており、
オーデマピゲの細かな部分のディティールを目視することができます。
ストラップはハンドステッチの「大きな竹班入り」ブラウンカラ―で、
全体的に高級感の漂うモデルになっています
保証書日付2015年2月
2016年3月当社提携修理工房にて外装仕上げ済み
※ベルト実寸 約16.5~20cm(平置きによる計測の数値になり、
実際の着用時と誤差が生じる場合があります。)
夏のレザーベルトは快適ではないという理由で、この季節に時計バンドを
ブレスレットに替えられる方も多いと思います。
毎日使う時計は確かに、お手入れが楽で気を遣わずに済むブレスレットは便利ですよね。
けれど、汗ひとつかかない涼しい顔で夏のスーツを着こなすようにエキゾチックレザーを
まとうなど、これからの季節の粋な装いではないでしょうか。
ブレスレットの魅力についてはまたの機会に述べるとして、本日は時計ベルトに使われる
エキゾチックレザーについて考察したいと思います。
私は前職で、皮革産業の組合に2年ほど勤めておりました。
日本では数軒しかないエキゾチックレザー専門のタンナーさん
(動物の「皮」を鞣して製品のための「革」にする職人です)たちとの
お取引や交流の中で、消費者の疑問や要望に応えていただいていたので、
そこから思い出しながら話を進めてまいります。
GMTでは現在、オリジナルストラップ(一部モデルに限る)をご用意しておりますが、
エキゾチックレザーはクロコダイルです。
クロコの価値はと問われればやはり斑(ふ)柄の美しさですよね。
バッグなど大きな面積を使う製品をお求めになる際、接客時に
「背より肚が・・」「斑の揃いが・・」「センター取りですから・・」などと
言われることがあると思いますが、
小さい面積の時計ベルトにおいても、堂々とした竹斑や、細やかな玉斑などを
気にしながらご覧になると、同じクロコダイルにも個性の違いが見られますし、
それが純正のベルトであれば、「この時計にこの斑調を合わせるのがこのブランドの
センスなのか・・」と、時計という作品を全体で楽しんでいただけます。
時計との豊かなお付き合いが、より深まるでしょう。
余談ですが、製品としてのクロコダイルとアリゲーターを見分ける際は、
「穿孔(せんこう)」と言われる毛穴のようなものが決め手となります。
体温調節の際に必要な穿孔はクロコダイルにしかないので、
売り場で「これはどちらかな?」と思われたら斑の中の穴をご確認くださいね。
次は、レザーのお手入れについて、ごく簡単にですがご案内いたします。
まず、「革は毎日使わず休ませましょう」と言われますね。
革には再生機能がありますので、休ませる間に元の状態に戻ろうとするのです。
この休ませる際も、雑菌が繁殖しないよう汗などの水分や脂分は除去しておきましょう。
タオルで擦らずキッチンペーパーで押さえると、革のストレスは軽減されます。
雑菌の繁殖を抑えれば、臭いはつきにくくなります。
適量を超えるクリームやオイルも、雑菌やカビの温床となるのでお気を付けください。
また、「革は布で拭きましょう」とも言われますが、そのまま拭けば汚れを革に
押しつけてさらに雑菌が繁殖するので、まずは豚毛のブラシで磨いて
汚れを取り除いてください。
その後、木綿で磨くと艶が甦ります。
なぜ乾拭きで艶が出るのかというと、使用された革は目に見えませんが表面は
ケバ立っているのでくすんで見えますが、布やブラシで磨くと表面が均されるためです。
これらのお手入れは必ず、革が乾いた状態で行ってくださいね。
そして、しばらく保管なさるなら、除湿剤とともにガーゼにくるんで、
風通しの良い冷暗所にしまってください。
先にご案内したとおり、革ベルトは毎日使うと劣化を早めますので、
ブレスレットとともに複数本お持ちになることをお勧めいたします。
革ベルトで私が夏にお勧めする逸品は・・トップ画像でご案内したロイヤルオークです。
ピンクゴールドが灼けた肌をゴージャスに演出するスポーツウォッチの最高峰です。
そしてこのモデルには、大きな竹斑が王者にふさわしい風格を醸していますね。
最後に、私のお勧めのお手入れ剤は・・と言いたいところですが、
もう何屋さんのブログかわからなくなってしまうので、
あとは店頭でお話いたしましょう。
今回も新人であることを笠に着て、取り上げた時計の構造については
全く触れられないまま幕を下ろさせていただくことを、ご容赦ください・・
GMT オーデマピゲ一覧はこちら
https://www.gmt-j.com/maker/AUDEMARS_PIGUET
GMTオリジナル革ベルト一覧はこちら
https://www.gmt-j.com/search?series=735&maker=1270