10月6日にサザビーズ香港で行われたオークションにて現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターの作品が約30億円で落札されたというニュースがありました。
この落札額はアジアにおけるオークションで、欧米作家作品として過去最高額との事。
リヒターは現存するアーティストの中でも重要人物とされていますが、かなりの高額ではないでしょうか。
現在アートマーケットのアジアの中心は中国ですが、落札したのが箱根にあるポーラ美術館というのが驚きです。
このコロナ禍で多くの美術館、博物館は苦しい状況にあり、ニューヨークのブルックリン美術館は12点の作品をクリスティーズで売却を予定していたり、日本でもワタリウム美術館や山種美術館がクラウドファンディングを募ったりといった状況です。
ポーラ美術館は、一企業が運営しているというのが強みなのでしょうか。高く買ったから良いという事ではないでしょうが、良い作品を日本で観ることの出来る機会を作ってくれている(まだ公開未定のようですが)企業は、時計、カメラ(写真)といったアートに関わるものとして応援したいなという気持ちになります。
ポーラ美術館はモネ、ルノワールといった印象派を中心としたコレクションの印象でしたが最近ではケリス・ウィン・エヴァンス展など現代アートにも力を入れているようで、幅が広がっており今後も楽しみです。
GMTの店舗の近くにはSOMPO美術館があり、1987年に約53億で落札して世界を震撼させたゴッホのひまわりが展示されています。
美術館がリニューアルされ、以前と比べてひまわりをかなり見やすくなっており、そして入場日時指定がされているおかげで、かなり長い時間じっくり鑑賞していても人に迷惑が掛からないという状況にあります。
GMTに立ち寄った際にはぜひこちらの美術館もおすすめです。
オークション関係では直近で多くの話題があり、10月5日にこちらもサザビーズ香港で最高ランクの102.39ctオーバルダイヤモンドが約17億円で日本人のコレクターが落札したり、10月6日にはニューヨークのクリスティーズでT・レックスの化石が恐竜の化石としては最高額の約33億6000万円で落札されるなど直近で希少なものが高値で落札されたニュースが連発されています。
なんだか現在の経済状況を象徴しているような気がしてしまいますね。
ご存知の通りオークションハウスで取り扱われるものの中に時計もあります。
過去には2017年ポールニューマンが使用していた6239が約20憶で落札されてり、今年の7月にはラピスラズリダイアルのプラチナケースのデイトナRef.16516が約3憶5000万で落札されたりしています。
この様にレアピースばかり出品されていると思われていますが、実はそうではありません。
10月7日のサザビーズ香港ではロレックス サブマリーナーデイト116610LVが出品されており、一番最初に紹介されています。
確かに生産終了となった今では以前と比べても高沸騰しているわけですが、当店GMTでも取り扱いのあるモデルで(GMTにある116610LVはこちら)、わざわざオークションハウスに手数料払って買うものでも無いように思いますがどうなんでしょう。
また、10月2日のサザビーズロンドンではロレックス エクスプローラーII Ref.216570 ブラックやロレックス ミルガウス Ref.116400 ブラックなどが出品、またオメガ スピードマスターのかつての王道 「スピードマスター オートマティック3510.50」なんかも出品されています。
こうなるとGMTで取り扱いのある商品はどれもオークションにかけられてもおかしくないものばかりな気がしますね。
その中でオークションで取り扱われそうなモデルをご紹介させていただきます。
オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク エクストラシン 15206PT.OO.1240PT.01
今最も注目のモデルの一つ「オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク エクストラシン」
様々な素材で展開されていますが、このモデルはその中でも希少性の高さは群を抜いているものの一つではないでしょうか。
日本の正規店にて70本限定で販売されたモデルで、画像では通常のブラックダイアルに見えるかもしれませんが、オニキスダイアルのためその漆黒さに飲み込まれてしまいそうな美しさです。
インデックスにセッティングされたダイヤモンドは決して邪魔にならず、控えめと言っていいほどアクセントに徹しています。
そしてなにより存在感を放つのが多角面のケースとブレスです。
プラチナを使用しており、ステンレスとは全く異なる輝きを放ち、この独特なデザインの持ち味を遺憾なく発揮してくれます。
近年、オークションにて最高値というニュースが頻繁になっています。
それが景気が良くない今年になっても変わらない状況にあります。
オークションに限らず、希少なものには値段が付く状況になっておりますので、欲しいと思った時が買い時なのかもしれません。
ぜひ、悔いのない時計ライフをお過ごしください。