新しいブランドをGMTで取り扱いを始めたので、当ブログでも紹介できればと思います。
そのブランドとは「パルミジャーニ・フルリエ」
神の手を持つ男として知られるミシェル・パルミジャーニ氏が1996年に設立したブランドです。
時計好きの方ならブランド名もしくは時計師の名前でピンと来るかもしれませんね。
実はもともとオリジナルを作る時計師だったわけではなく、時計修理師だったミシェル・パルミジャーニ氏
20歳の若さで上級時計師資格を取得、アンティーク時計の修復を専門に手掛ける会社を設立し歴史的な時計の修復を重ねていたわけですが、そんな中、時計の歴史を200年早めたと言われる歴史的な天才時計師、アブラアン・ルイ・ブレゲが1829年に製作した修復不可能と言われた「シンパティッククロック」の修復に成功。一躍、時計界にその名を広めました。
その後自身のオリジナルウォッチの製造も行うようになり、1996年自らの名と、創業地に選んだスイスの地域フルリエの地を合わせた名称である「パルミジャーニ・フルリエ」のブランドを設立。
創業当初にはレマニアやフレデリック・ピゲのエボーシュを用いていたようですが、そこは天才時計技師、名ムーブメントを生み出してきた名高い2ムーブメントメーカーのエボーシュで満足出来なかったようです。
ミシェル・パルミジャーニ氏の技術力に惚れ込んだのでしょう、スイス屈指のサンド・ファミリー財団の支援のもと、パルミジャーニ・フルリエは様々な製造部門の統合を実現、マニュファクチュールと名乗っているブランドでも他社製品のものを採用していることの多いテンプやヒゲゼンマイなど機械式時計に於いてとても重要な部品までも自社で製造するリアルマニュファクチュールブランドとなります。
一時は日本市場を撤退したものの2014年日本市場に再上陸、ここ日本での成功がブランドとしての成功の鍵となっているようで、最近になって雑誌などでも見ることが多くなりましたね。
そしてそんな「パルミジャーニ・フルリエ」が一番力を入れているコレクション「トンダ1950」を当店でも取り扱いを開始しました。
ラウンドケースに時針分針、そして6時位置のスモールセコンドといった至ってシンプルでクラシカルなデザイン。
パテック・フィリップのカラトラバやブレゲのクラシック、ヴァシュロン・コンスタンタンのトラディショナルなど伝統あるメーカーにも用いられる王道的なデザインです。
シンプルでごまかしの効かないデザインだからこそ、パルミジャーニ・フルリエの技術力が試されるデザインとなっており、メーカーとしての誇りをも感じられるコレクションといるのではないでしょうか。
リアルマニュファクチュールを謳っているだけあって、搭載されているムーブメント「Cal.PF701」にもかなりのこだわりを感じさせます。
厚さわずか 2.6 mm のこのムーブメントはトンダの薄型ケースのシルエット に影響を与えることなく、とても美しく装飾されたプラチナ製の偏心マイクロローターなど各部品きれいに面取りされています。
更に革ベルトにはあの「エルメス」のアリゲーターを使用
また、内外箱といった付属品も高級感ある質感。
こういう細部に渡っても拘りが感じられます。
20年足らずのブランドではありますが、時計修復氏でもあるミシェル・パルミジャーニ氏の腕には何百年もの歴史が宿っているのでしょう。
おそらく今後も色褪せることのない普遍的デザインの究極の形「トンダ1950」
ぜひご検討の一つに加えてください。
【パルミジャーニ・フルリエ トンダ 1950 】
https://www.gmt-j.com/maker/PARMIGIANI_FLEURIER