こんにちわ、小山です。
ここ数日、肌寒いくらいの気候になって、やっとホットコーヒーを
おいしく飲める季節になってきました。
一昨年くらいからコーヒーにはまっているんですが、最近各メディアで
「第三の波(サードウェーブ)」という言葉をよく見かけます。
コーヒーのトレンドを指す言葉なんですが、コーヒーの流行は
いつもアメリカから始まります。
ファーストウェーブは1970年代くらいまでの品質よりも
効率性を重視した大量生産、大量消費の時代です。
生産性を上げるため豆の焙煎は浅煎りが主流でした。
アメリカンコーヒーはこの浅煎りの豆を使って入れられます。
アメリカンコーヒーは水で薄めたものではなく、浅煎りの豆を使っているので
苦みが少なく、酸味が強い味になります。
セカンドウェーブはファーストウエーブの反動なのか品質・味が重視されます。
スターバックスやタリーズ等シアトル系コーヒーショップが牽引し
エスプレッソ系のドリンクが世界的に流行しました。
この辺りは日本にも浸透していますね。
そして、サードウェーブでは味と品質の更なる追求がはじまります。
焙煎は豆の特徴が出やすい中深煎りで豆はブレンドではなくオリジン(単一品種)が主流です。
豆は細かく分類され(たとえば、ブラジル産の同じ品種の豆でも生産農場によって区分されます。)、
豆ごとの特徴を楽しみます。
味の表現もカシスのフレーバーがするとか、ショコラのような甘みなど、まるでワインです。
コーヒーの淹れ方も様々な方法で楽しまれていますが、フレンチプレスを勧めているお店が
増えています。
フレンチプレスは下の写真のような器具で入れます。
まぁ、よく見る紅茶を入れるときに使うティープレスですが、実はもともとはこの道具は
コーヒー用に作られたもので紅茶のほうがイレギュラーらしいです。
淹れ方は大ざっぱに言うと、豆を中荒引き~荒引きで挽いてプレス入れ熱湯を注いで4分待つ。
これだけです。 手間が少ないので常に安定した味を出せるメリットがあります。
ハンドドリップは様々な要素で味が変わってしまうので安定した抽出が難しいんです。
(それも楽しみの一つですが)
ペーパーフィルターでろ過してないので粉っぽい感じがしますが、
口に含んだときの香りの広がり方がドリップコーヒーとは違い
コーヒーの特徴がつかみやすく、独特な飲み口になります。
カフェで見かけたら、一度じゃなくぜひ何度か試してみてください。
豆の違いがわかってくるとハマること請け合いです。
さて、フレンチつながりでフランス時計をご紹介します。
PEQUIGNET リューロワイヤル ムーンフェイズ Ref.9010433です。
フランス時計というとデザイン優先のイメージもありますが
ペキニエはフランス唯一のマニュファクチュールメーカーです。
やはりお勧めのポイントはこの自社生産のムーブメントです。
まず、ムーブメントがとても美しい。
各機能は後付けではなく、ムーブメントは初めからプチコンプリケーションとして
設計されているため非常にすっきりしています。
個性的な左右対称の構造が特徴的でローターのデザインも凝っています。
つぎに非常にユーザーフレンドリー。
まず、パワーリザーブが長い。
写真のパワーリザーブメーターを見てください。
72時間の表示ですが、よく見ると0の後に-16時間まであります。
実際の有効パワーリザーブは88時間ありますがトルクが安定して供給できるのが72時間とのこと、
実際に止まるまでは100時間の
このロングリザーブのプチコンプリケーションでケースの厚みは13mm弱と着けやすいサイズです。
また、新開発のムーブメントらしくカレンダー変更の禁止時間帯の設定がないなど、安心の仕様です。
また、文字盤のデザインもビッグデイトに曜日表示、ムーンフェイズにパワーリザーブメーターと
機能満載ですが、すっきりと見やすく配置も個性的。
また、曜日日付を3枚のディスクで表示しているのですが切り替わりは一瞬で変わります。
3枚が瞬間的に変わる機構も珍しいのではないでしょうか?
個性的で他に似た時計がない、マニュファクチュールブランドを持つ満足感が大きく得られる一本だと思います。
秋の夜長、ペキニエを腕にフレンチプレスで入れたコーヒーを飲みながらフランスの
香りを感じてみる、なんていかがでしょうか?