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それでは本日はセール対象商品より、こちらの時計を紹介いたします。
【A. LANGE & SOHNE ランゲ&ゾーネ サクソニア フラッハ 201.033 37.0mm】
https://www.gmt-j.com/item/2717008381519
サクソニアフラッハはランゲ&ゾーネのエントリーモデルとも言える一本であり、現在当店で在庫のあるランゲ&ゾーネで一番安価な一本です。
シースルーバックから鑑賞することのできる高級時計のムーブメントはどれも素晴らしく美しいものばかりではありますが、とりわけランゲ&ゾーネが作り出すムーブメントの審美性は群を抜いており、このサクソニアフラッハも例外ではございません。
どこを見ても美しいムーブメントですが、今回は「歯車の受け」に注目してみたいと思います。
高級時計のムーブメントを見てみると、ほぼ全てにピンク色の石が使われていることがわかります。
これは人工ルビーであり、高硬度のルビーを歯車の軸受けに使うことで摩擦を抑えて摩耗を防いでいるということは、時計をお好きな方であれば既知であるかと思います。
ランゲ&ゾーネのムーブメントはルビーの周りを「ゴールドシャトン」と呼ばれる金のカップで覆い、それを青焼きビスで留めていることが見てとれます。
これは古い懐中時計に見られるディテールで、軸受けのルビーを正確な位置に取り付けるためのものでした。
金属加工技術の向上した現代ではこれほど手の込んだことをせずとも正確な取り付けが可能になったため、ルビーを直接埋め込んでいるムーブメントがほとんどですが、ランゲ&ゾーネは未だに当時の技法を踏襲しています。
このビス留めゴールドシャトンに限らず、スワンネック微調整装置やチラネジ付きテンプなど、ランゲ&ゾーネの時計には現代の加工精度であれば本来不要とも言える過去の技法が使われています。
もちろんムーブメントの審美性を高める意味合いもあるでしょうが、何より先人達の築き上げた知恵と技術を絶やすことなく今に伝えるランゲ&ゾーネの哲学に触れられることが素晴らしいと思います。
ランゲ&ゾーネは高級時計の中でも高い価格帯に位置する高級ブランドではありますが、エントリーモデルにおいてもこのような手間や技術が詰め込まれており、購入すべき価値のある一本です。
セール価格でご案内中の今、是非ご検討ください。
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