生誕30周年を記念するモデル【ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001】

2020年03月27日

皆様こんにちは。
店舗スタッフの早川です。

本日ご紹介致しますお時計は、パテック・フィリップのノーチラスからプチコンこと
Ref.5712/1A-001」で御座います。

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

まず初めに簡単にでは御座いますが、ノーチラスとはどういった時計なのか、
今一度振り返ってみたいと思います。

大胆にも、世界最高価格のステンレスウォッチという打ち出しで登場したのが、
1976年のノーチラスファーストモデル「Ref.3700/1」

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス 3700/1

チャールズ・ジェラルド・ジェンタ氏の時計デザイン上でのポリシーは着用感向上であり、
その鍵が”時計の薄さ”でありました。

ノーチラスでそれを実現するために彼が採用したのが、独立した裏蓋が無い特殊な2ピースケースです。

このケース構造実現の為に設けられたのが、3時と9時の両サイドの耳であり、特徴的なベゼル形状と合わせて全く新しい斬新な時計デザインが誕生しました。

そしてその薄いケースに積まれたのは、パテック・フィリップお得意の薄いムーブメント、
ジャガー・ルクルトへ特注した自動巻カレンダー3針ムーブ「Cal.28-255」で
センターローター仕様で厚さ僅か3.15mmでありました。

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス 3700/1

それまでに無かったシンプルさ、実用的、かつラグジュアリーを併せ持ったノーチラスは瞬く間に大ヒットし、
ケースサイズ変更、パワーリザーブ表示、トランスパレントバック化、ムーブメント変更などの
様々なマイナーチェンジがありながらも、
センターローター自動巻カレンダー3針という基本スタイルは2005年登場のプチコンRef.3712/1Aまで
29年間も変更されませんでした。

新たなバリエーションを加えたノーチラス、そして翌2006年に3712/1Aほぼそのままに3ピース構造となった
5712/1A-001がノーチラス生誕30周年を記念して誕生するのです。

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

パテックフィリップの時計デザインは、保守的なシンメトリック命を基本としておりますが、
正統派だらけの中でこの非対称文字盤は非常に目立ち、どうにも魅力的であります。

それでいて他のモデル同様、商品名やシリーズ名といった表記は一切なくシンプルを極めます。

過剰演出はしない、必要ない。こんなところにも圧倒的ブランド力を感じるのです。

機能的にはデイトカレンダー、ムーンフェイズ、パワーリザーブにスモールセコンドと正しくプチなコンプリケーションであります。

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

搭載キャリバーはパテックを代表するマイクロローター採用の
超薄型(2.53mm)自動巻ムーブメント240の派生型。

プチコンモジュールを組込んでも3.98mm厚に抑えています。
結果として、ケース厚は8.52mmで、Ref.5711/1A対比でたった0.22mmしか厚くなっていません。

正面から見た印象と実際の厚みにギャップが大きいノーチラス。
ここが他の多くのラグスポ時計とは一線を画していて、ジェラルド・ジェンタ氏の企みが、今も息づいております。

是非お手にとってご覧頂きたい1本で御座います。

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

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