1655

2009年11月09日

こんにちは、近藤です。

今回ご紹介するのは、阿部 和重 著 『無情の世界』

阿部 和重 著 『無情の世界』

購入動機は、ご覧頂ければお判りだと思いますが
表紙の時計が気になってしまってのジャケ買いです。
小説をジャケ買いしたのはこれが初めてです。
皆さんもご経験あると思いますが、レコードやCDですとジャケ買いの場合、だいたい失敗しますよね?
ですがこの本、私の趣向には一致していました。

短編3本で構成されていますが、その内の『鏖(みなごろし)』と言う作品の中で起こる事件に
表紙に使われてる ROLEX EXPLORERII Ref.1655 が登場します。

内容は、和製タランティーノとでも喩えたら褒め過ぎでしょうか、
伏線がいくつも張り巡らされたクライムノベルです。
深作欣二、北野 武、クエンティン・タランティーノ辺りが好きな方にはお勧め出来るかも知れません。
詳しい内容は読んでからのお楽しみということで、ドライで狂気な感じなのでご注意下さい。

表紙のRef.1655ですが、ストレート針仕様の最初期型が使われている辺り、偶然なのか?確信犯なのか?ヴィンテージロレックス好きにはドキッとするディテールです。

読んだのは3、4年程前だったのですが、その後この作家が好きになってしまい殆ど全ての作品を読破いたしました。
中でもお勧めは『インディビジュアル・プロジェクション』という作品です。
『グランドフィナーレ』という作品では、芥川賞まで受賞したとのことです。
最近読んだ『シンセミア』も面白かったのですが、

この作家、評価が極端にわかれるようで、『グランドフィナーレ』での芥川賞受賞当時、選考委員の一人だった石原 慎太郎 氏は、受賞に反対したそうです。
まぁ、好みは人それぞれですので、、、、

そんな訳で、ご紹介させて頂くのは当然ながら、

今まで見てきた、どのRef.1655よりも状態が良いのではないかと思います。
センタースプリットダイヤルは、ストレートハンドより稀少なのではないでしょうか?

百聞は一見にしかず、ご来店お待ちしております。

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