当ブログをご覧の皆様こんにちは
本日はグランドセイコーの珍しいモデルが入荷したので紹介したいと思います。
セイコー グランドセイコー SBGN009 クォーツ誕生50周年記念モデル
世界で初めて市販されたクォーツ時計として1969年に「アストロン」が誕生します。当時は機械式が主流でしたが、機械式に比べ圧倒的に誤差が少なく、クォーツムーブメントがコストダウンしたことから、1970年代の腕時計のほとんどがクオーツムーブメントになるという偉業を成し遂げました。
それから50年後の2019年にこちらのモデルが登場します。
文字盤は深いブルー色で、全体には昔のクォーツモデルに使われていた水晶を象ったクォーツマークがプリントされます。
出典:https://www.birthyearwatches.com/product/1978-seiko-quartz-type-ii/
ムーブメントにはグランドセイコーに使われる9Fクォーツで、GMT機能を搭載した9F86が搭載されます。
9Fクォーツムーブメントは通常のクォーツとは違い、かなり高性能なクォーツムーブメントになります。
クォーツムーブメントは1秒間に32,768回という水晶振動子の振動し、1秒に1回の電気信号に変換することにより針が動きますが、グランドセイコーのクォーツは何といっても針が太いことが特徴です。従来のクォーツムーブメントではトルクと言われる針を動かす力が弱いため細い針を使っている時計が多いですが、9Fムーブメントではツインパルス制御モーターと呼ばれる1秒間に2回針を動かすことにより、高級感ある太い針を載せることに成功しています。
更に精度が通常のクォーツムーブメントとは段違いで、通常の一般的なクォーツムーブメントは月に±20程ズレると言われますが、グランドセイコーの9Fムーブメントは年に±10秒しかズレません。その背景には3か月のテスト経て選別された、水晶振動子のみを使用しているためです。そして9Fクォーツではカレンダーが瞬時に変わる瞬間日送りカレンダーを採用しています。
かなりトルクが必要ながらグランドセイコーではこれを実現させています。
セイコーのクォーツが量産化され50年経ち、進化してきたモデルです。2019本という節目の数の限定品になります。この機会に是非ご検討ください。