ムーブメントから見るロイヤルオーク15300

2022年01月06日

本日も当ブログをご覧くださいましてありがとうございます。

1972年の誕生以来、元祖ラグジュアリースポーツウォッチとして圧倒的人気を誇るロイヤルオークですが、その中から「現代的」と言えるモデルと言うと、39mmサイズの「15300」以降からと言えるのではないでしょうか。

「オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク 39mm 15300ST.OO.1220ST.03」

「ロイヤルオーク 15300」は2005年〜2011年頃に製造され、ムーブメントには「Cal.3120」が搭載されております。

Cal.3120はジャガールクルトCal.920をベースとして2003年に誕生したオーデマピゲの基幹ムーブメントですが、かなり手が加えられており、元のCal.920とは別物と言っても過言ではないほどスペックが変わっております。

Cal.920
(画素は日付表示が追加されたオーデマピゲCal.2121)
28mm×2.45mm、毎秒5.5振動、パワーリザーブ40時間

Cal.3120
26.6mm×4.25mm、毎秒6振動、パワーリザーブ60時間

このようにCal.3120は、見た目を含めてCal.920がベースだと思えないほどです。
Cal.920は1967年に誕生し、現在でもセンターローターの自動巻きムーブメントとしては最薄を誇る名機ですが、そのぶん耐久性は決して高くありません。

そのためオーデマピゲは、多くのモデルに搭載する基幹ムーブメントを開発するにあたり、

「香箱の大型化によるトルクの強化とパワーリザーブの延長」や「テンプ受けのツインブリッジ化」等々、繊細な薄型高級機であったCal.920を、実用的で耐久性のあるCal.3120へと見事に作り替えました。

このCal.920はもともとジャガールクルトが供給していたムーブメントでしたが、現在はオーデマピゲがその権利を買い取り、自社での製造が可能となっております。

ロイヤルオーク15300は、39mmというサイズ感だけでなく、このように優れたムーブメントを搭載しているという点も含めて現代的な時計と言えるでしょう。

Cal.3120は現在も製造されていますが、2019年に新たな基幹ムーブメントであるCal.4302が誕生したため、そう遠くないうちに製造が終了してしまうと思われます。

Cal.4302
32.0mm×4.8mm、毎秒8振動、パワーリザーブ70時間

スペックで比べるともちろん最新ムーブメントであるCal.4302の方が優れておりますが、先述したようにCal.3120はかなり力を入れて設計されており、超高級機にしか採用されない「スイッチングロッカー式自動巻き機構」を備えているなど、Cal.4302にはない面白さがございます。

また、15300の39mmというサイズは初代ロイヤルオークジャンボと同じケース径であり、ジェラルドジェンタのオリジナルデザインに限りなく近いということも時計好きには見逃せないポイントです。

現行モデルにはない魅力がある、Cal.3120を搭載したロイヤルオーク15300、ご検討してみてはいかがでしょうか。

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