GMTスタッフブログをご覧の皆さまこんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
本日は「ゴールドウォッチ特集」より、カラトラバをご紹介いたします。
腕時計の歴史を語る上で外せないブランド、PATEK PHILIPPE (パテックフィリップ) 。
誰もが憧れる時計ブランドとして高い知名度を誇り、ノーチラスやアクアノートなど様々なモデル展開がされています。
その中でもカラトラバはドレスウォッチの最高峰として愛される名作です。
■カラトラバとは
カラトラバとは、1932年に誕生したパテックフィリップのドレスウォッチラインです。
剣と百合の花を組み合わせたカラトラバ騎士団のシンボルマーク「カラトラバ十字」をモチーフとしており、騎士団にちなんで命名された「カラトラバ」という名称は1980年代以降に広まりました。
元々は「96(クンロク)」と呼ばれ、この名称は初代カラトラバ「Ref.96」から来ています。
ちなみにパテックフィリップでリファレンスが付けられるようになったのは「Ref.96」からで、パテックフィリップで96番目のモデルであったためと言われています。
話は少しずれましたが、初代カラトラバ「Ref.96」の誕生背景にはパテックフィリップの経営難があります。
1930年代に起こった世界恐慌はパテックフィリップにも大きな影響を与え、経営が困難になるほどでした。
そんな時、文字盤の製造メーカーを営むスターン兄弟がパテックフィリップの経営を引き継いだのです。
当時、懐中時計の制作が中心だったパテックフィリップでしたが、彼らは市場が成長傾向にあった腕時計の制作に着目。
懐中時計を制作し続けていた職人のノウハウを生かし、パテックフィリップ初めての腕時計「Ref.96」を作りました。
僅か30.5㎜のケースはドレスウォッチの名にふさわしく、上品なケースとシームレスなラグ、最初から完成系といわれるほどの美しさであると評価されています。
また、この美しきデザインは現在も変わらず時計愛好家に高い評価を受けています。
今回ご紹介する時計は、2019年に生産終了となった「Ref.5119」の後継機として、2021年に誕生しました。
「Ref.5119」は独立的なラグでしたが、この Ref.6119R は「Ref.96」を感じさせる流れる一体型のラグデザインへと変更になりました。
その他、文字盤のデザイン変更などもありますが、ケースやベゼルデザインは1934年に誕生した「Ref.96」の流れを汲む「Ref.3796D」に近いとも言えます。
このようにモデルの歴史を知ればより面白く、愛着がわくカラトラバですが、歴史を知らずともその美しさは人々を魅了します。
「Ref.5119」や「Ref.6119」に採用されるベゼルは印象的です。
「クルードパリ(「パリの鋲びょう」を表す言葉)」と呼ばれるピラミッド状の格子模様のベゼルは、職人の手作業で彫られ、比類なき美しさを放ちます。
2重に巻かれたクルードパリが、クラシカルでドレッシーな印象を強めます。
グレイン仕上げのシルバー文字盤の上には、ゴールド植字インデックスをセッティング。
ドルフィン型の時・分針は立体型で、これもまた視認性に長けており、上品です。
こちらの腕時計はシースルーバッグとなっており、裏側からは薄型手巻きムーブメント「Cal.30-255」を眺めることができます。
このムーブメントはゼンマイ駆動時間を大幅に長くするという「ツインバレル機構」を搭載しており、ハイトルク&約65時間のロングパワーリザーブを実現しました。
その他にもコンパクトな脱進機構や輪列など現代的な設計とスペックを備えた美しいムーブメントです。
ケースサイズは39mmと少し大き目ですが、ドレスウォッチらしい上品さは健在です。
また、気品あふれるローズゴールドのケースは派手になりすぎず、腕回りにしっかりと馴染むエレガントな腕時計です。
ぜひこの機会にご検討ください。
▼本日ご紹介した商品はこちら
PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ カラトラバ 6119R-001 ローズゴールド
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。