こんにちは近藤です。先の2月20日ですが、GMTの店舗と同じビル内の地下1階に弊社のカメラ事業部であるMAPCAMERAによるライカブティックがオープン運びとなりました。ご興味のある方は、是非とも足をお運び頂ければと思います。何卒、宜しくお願い致します。
私がシュッピン株式会社に入社してからもうすぐ6年近く経とうとしていますが、残念ながら今迄カメラに全く興味が無く過ごして来ました。しかし、元来物に対するこだわりが強い為ついに最近になってライカに興味を持ち始めてしまった訳です。
ただし、まだ購入には至っておりません。物欲が沸々と湧いてきたらその物に対して調べ始めます。いつも思う購入までのこの期間が一番楽しいと感じます。勿論、手に入れてからその物を使いこなせるようになるまで悪戦苦闘するのも醍醐味です。
ライカに付いて調べて行くとM6は露出計付きで比較的素人でも使いやすいという事が判ってきました。あるサイトでは、M6を買うとゆくゆくは絶対にM3、M4辺りに買い替える事になるとの説明があり、『なるほど奥が深そうだ、泥沼かも知れないぞ』と警戒し始めています。環境的には身近にプロの販売スタッフが山ほどいる恵まれた環境なのでこれから少しずつ学習して行こうかと考えています。
なぜライカに興味が湧いたかですが、恥ずかしながら理由は至ってミーハーです。
ザ・リバティーンズ、カール・バラーのソロアルバムのアルバムアートワークでバラー本人がライカのM6を構えている写真が使われています。
カメラに関して全く知識が無いので、GMTの撮影スタッフに『このカメラってどこのカメラ?』と質問した所『おそらくライカのM6じゃないでしょうか』と教えてもらった事から、カール・バラーが所有しているカメラに関して知っておきたいと強く興味が湧いてきたのです。
カール・バラーは顔がどことなく若き日のジョー・ストラマーに似ていると思うのは私だけでしょうか?ザ・リバティーンズのサウンド自体もプロデューサーが、元ザ・クラッシュのミック・ジョーンズという事もあってザ・クラッシュを彷彿とさせる部分があります。先のライカブティックのオープニングセレモニーには写真家のハービー山口先生にもご出席して頂いたと伺っています。
ハービー山口先生の撮影したジョー・ストラマーの写真です、カッコ良いです!!
この写真もライカのM3で撮影されたとの事です。M6を構えるカール・バラー、M3で撮影されたジョー・ストラマー、何か因縁めいたものを感じます。
ザ・クラッシュといえば ペニー・スミス氏が撮影したこの写真が象徴的です。
3rdアルバム “ロンドンコーリング”のジャケットに使われたベーシスト ポール・シムノンがフェンダープレジションベースを床に叩きつける瞬間、まさにロンドンパンクを象徴する1枚です。
カール・バラーですが5月に開催予定のTokyo Rocks 2013に出演予定が決まったそうです。リバティーンズとしての来日は、やはりカールの相方ピート・ドハーティの素行不良問題等で日本国内入国困難の為、未来永劫成就することはないのでしょうか? 2010年のグラストンベリーでの再結成の際には、渡英してでも観に行きたいと思ったものですが、残念ながら仕事もあり多忙の為に叶いませんでした、その再結成の様子を記録した映画がDVDになって発売されておりますので、これを観て我慢するとしましょう。
ロックとカメラと言えば60年代の映画 『Blow up』 邦題“欲望”が印象に残っています。
主人公のカメラマンがモデルに跨って撮影するシーンはマイク・マイヤーズの『オースティン・パワーズ』でもパロディ化された有名なシーンです。
サウンドトラックはハービーハンコック、ライブハウスでのヤードバーズ、マリークワント風ワンピース、若き日のジェーン・バーキンなど、全体を通してスウィンギンロンドン的キーワードが満載です。この当時のヤードバーズですが、なんとジミー・ペイジとジェフ・ベックの2大ギターリストを擁していた時期で、ライブハウスのシーンでの映像は大変貴重な歴史的資料でもあります。
当初はザ・フーが出演予定だったらしいのですが、ギターを破壊するシーンを撮影したいとの監督から強い要望があってオファーを受けたピート・タウンゼントが、当時すでにギター破壊パフォーマンス(スマッシュ・ザ・ギター)に辟易していた為に出演を拒否したと言われているそうです。そんな経緯でペイジ&ベックのツインリードとギターを破壊する『悪いジェフ・ベック』を我々が映画の中で見る事が叶ったのですが、ギターを滅茶苦茶に破壊するジェフ・ベックはキャラ違い過ぎて笑えます。
全く時計と関係ない話でしたが、物に対する愛情というのは時計にしてもカメラにしても共通です。
物欲の館 西新宿ぶらんしぇビルにて当社スタッフがお客様をお待ちしております。
今後とも、何卒、シュッピン株式会社を宜しくお願い致します。