寒くなったり暖かくなったりと、気温の変化がめまぐるしい季節となってきましたね。こうしてだんだんと春に向かっていくのだと実感する今日この頃です。
さて、今回は昨年の新モデル発表以来、お問い合わせを多数いただいておりました『IWCインヂュニア』の紹介をさせていただきます。
一般にも広く電化製品が浸透してきた1950年代、耐磁性を備えた時計の開発が進み、1955年に初代インヂュニアが発表されました。
丈夫で磁気の影響を受けず精度が安定しているこのモデルは当時の時計産業に大きな影響を与えました。
1976年、それまでのドレスウォッチのようなデザインのインヂュニアから、大きく進化を遂げるきっかけとなったモデル『インヂュニアSL』通称“ジャンボ”が誕生しました。
ジャンボという通称からも想像できるように、耐磁性能8万A/mというスペックの高さゆえ、’70年代当時としては40mmと大きく厚くなったのと、金素材のドレスウォッチとほぼ同価格という金額面からか、実際に販売された本数はかなり少なかったようです。
しかし伝説の時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタ氏が手掛けたこのモデルの特徴は大きさではなく、ベゼルに残された5個のビスや、ラグからつながる直線的なブレスレット形状で、同じくジェンタ氏がデザインしたオーデマ・ピゲのロイヤルオークやパテック・フィリップのノーチラスにも通ずるものを感じます。
以降、薄型のクォーツモデルになったり、耐磁性能が50万A/mになったり、チタンなどの新素材を使い、その半面で耐磁性能が弱くなったりと様々な変化を遂げましたが、中でも近年目立った傾向は、ケースサイズの大型化でした。
2007年に発表されたビッグインヂュニアは、7日間のパワーリザーブを誇りましたが、ケースサイズも45.5㎜とかなりのボリュームになり、日本人の腕周りとのバランスが難しい、人を選ぶモデルとなりました…。
しかし2013年の新作IW3239は近年の大型化は反省?したようで、扱いやすい40mmにケースサイズを戻しての発表となりました。
手首回りのサイズが16.8cmのスタッフ、佐藤が着けるとこのような感じ。非常にバランスよくフィットしています。
今なら2013年の新作IW323904、IW323906に加え、ケースサイズ42㎜のIW322701(USED)が店頭にございます。ぜひ着け比べてみてはいかがでしょうか。