OFFICINE PANERAI ラジオミール 42mm PAM00141

2019年12月20日

みなさまこんにちは。
店舗スタッフの増子です。

本日は当店でも根強い人気を誇るオフィチーネ・パネライより、今となっては珍しいモデルが入ってきましたのでご紹介します。
OFFICINE PANERAI オフィチーネ パネライ ラジオミール 42mm PAM00141
PAM00141

強力な蛍光塗料の元となる発光体ラジオミールを1910年に開発していたパネライは、1930年代にイタリア海軍のためにダイバーズウォッチの生産に臨み、ロレックスとの技術提携の元にラジオミールウォッチの開発に成功しました。
以降1993年まで軍事用時計の開発に特化してきましたが、一般向けへの販売を始めるにあたり、よりリューズガードによって特徴の分かりやすいルミノールがパネライの主力商品としてラインナップされ、ラジオミールは歴史的な背景やムーブメントへの造詣の深い時計愛好家向けとして制作されました。
そのためラジオミールにはロレックスムーブメントやジャガールクルトムーブメント、ヴィーナスムーブメントやヴァルジュームーブメントなど、名立たるムーブメントメーカーの機械をベースにした限定モデルが1990年代から2000年代前半まで多く見られます。
2004年にラジオミールがルミノールと共に一般向けの主力商品としてレギュラーモデル化するまで、このような他社ムーブメントを使ったラジオミールは生産本数を限定して制作されていましたが、現在そのようなモデルは中々見つけることの難しい個体となっています。
ゼニスムーブメントのエリートを使用したこちらは、いわゆる「デカ厚時計」の元祖となったパネライとしては珍しい、10.5mmという薄さで着け心地の良いサイズ感でございます。
大きさも42mmと抑えられておりますので、薄いシャツに併せて頂いてもこのようにスッキリと収まってくれます。
PAM00141

顔立ちを見ても普段見慣れているラジオミールとは印象が異なります。
PAM00141
PAM00141
(2枚目の比較画像はPAM00753)
インデックス周りにポイントが打たれ、正確な分表示を確認することが出来ます。
インデックスはパネライには本当に珍しいアプライド仕様で細かな手仕事が感じられます。
ラジオミールの顔となるリューズは小ぶりに作られ、スマートな顔立ちを演出します。

PAM00141
スケルトンバックからはゼニスの「エリート680」ベースとなるCal.OPⅦをご確認頂けます。
ゼニスと言えばクロノグラフムーブメントのエル・プリメロが有名で他社への供給も多く見られますが、1994年に開発され今日までエル・プリメロと並んでゼニスの看板ムーブメントであるエリートは余り他社に供給された実績がございません。
このPAM00141ですが、限定モデルというわけではなかったのですが結果的には500本のみの生産で終了し、現在までも出会うことが中々出来ないモデルでございます。
メーカー定価ですと60万台前半のお品でしたが、現在でもファンが多く市場価値が徐々に上がっています。
この機会に是非、希少性の高いラジオミールをご検討くださいませ。

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