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時計を探す際に一つの基準となるのが、ケースサイズではないでしょうか。
腕のサイズによっても異なりますが、40mmサイズを一つの基準としているという方も多くいらっしゃるかと思います。
しかしこの基準、一昔前とは大きく異なっています。
メンズ高級時計において、時計は薄くて小さいケースに高性能なムーブメントを閉じ込めることが技術の高さを証明するものでした。
そのため、1990年代の時計は30mm台がほとんどで、ドレスウォッチに関しては30mm~33mmケース径というのが多くありました。
しかし、その常識を覆したのが1990年代後半に起きたデカ厚ブームです。
ご存じの通り、1998年にパネライがSIHHに参加し、世界での認知度が爆発的に上がったことがひとつのきっかけです。
OFFICINE PANERAI オフィチーネ パネライ ルミノールマリーナ クアランタ PAM01272
パネライは1860年ジョバンニ・パネライによってフィレンツのグラツィエ橋に時計店を創立したのが始まり。
1916年に「ラジオミール」という名称の製品の特許を取得、1936年にロレックス社のムーブメントをベースにパネライが修正を加えた2533がラジオミールのルーツとなります。
1940年代にパネライはイタリア海軍の納品業者に任命され、軍用メーカーとしての道を進んでいきます。
そして1950年代にリューズガードを備えたパネライのアイコン的モデル「ルミノール」が誕生。
その後、1993年一般向け腕時計市場への参入を決定。
1997年に当時のヴァンドーム(現リシュモン)グループの傘下に入りました。
この1993年から1996年までの期間に作製されたモデルをプレヴァンドームモデルと呼びます。
1998年の復興以来デカ厚ブームをけん引してきたパネライ。
遠くから見てもすぐわかるほどの特異なデザインは多くの人を魅了してきました。
しかしながら、デザインが好きでもその大きさ等によって自分で着けるのを諦めていた方も多いのでないでしょうか。
デカ厚ブームが一服し、40mm以下のモデルも各ブランドから多く発表されていますが、パネライでも40mmサイズのモデルが2021年に発表されました。
「ルミノールマリーナ クアランタ」のクアランタはイタリア語で40を意味し、サンドイッチ文字盤、ペンシル針、スモールセコンド、インデックスデザイン等パネライの特徴そのままに40mmにダウンサイジングしました。
そのサイズ感は15.5cmの手首周りでもしっくりくる印象。
また、スーツにも合わせられるサイズ感です。
工具なしで交換可能なストラップと尾錠は現在のトレンドと言えるでしょう。
搭載されているムーブメントのキャリバーP.900は小型化したムーブメントですが、しっかり3日間のパワーリザーブを維持しています。
このムーブメントによって、ケース厚は12.5mmとなっています。
デカ厚の象徴だったパネライですが、44mmを中心にしたコレクションに選択肢を持たせてきています。
今まで「デカすぎるな」と思っていた方もこの機会にパネライも検討してみてはいかがでしょうか。
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最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。