GMTスタッフブログをご覧の皆さまこんにちは。
本日もご覧いただきありがとうございます。
1960年代に世界的な人気を得ていたモーターレース用のクロノグラフとして登場したデイトナ。
第一世代であるスチールベゼルのRef.6239とプラスチックベゼルのRef.6241のデザインは特に高い評価を獲得し、後世の時計デザインにも大きな影響を残しています。
この第一世代の生産期間は約6年と大変短くなっていますが、「ベゼルの仕様」、「文字盤の仕様」、「キャリバーの仕様」など様々なマイナーチェンジが確認されています。
このモデルの性質上、それぞれのパーツのオリジナル性が非常に重視されるため、今回は個体の細かいディテールについてご紹介したいと思います。
まずは文字盤から
こちらの個体には通称「ビックロゴ」と呼ばれる文字盤が備え付けられています。
製造中期に当たる64年頃から65年頃の個体に見られるこの仕様は、12時側のブランドロゴ、コスモグラフの文字の下の3段目に大きく「DAYTONA」とプリントされたものです。
流通しているものにはインデックス外周部分に取り付けられている夜光部分が落ちているものがありますが、こちらの個体は特に落ちやすい12時、3時、9時もしっかりと残っています。
次にベゼル
「6239」のベゼルにはレーシングモデルの役割を果たすために、平均速度を計測できるタキメーターが搭載されていますが、このタキメーターにもいくつかの仕様が確認されています。
初期に僅かに生産された、時速300㎞までを計測可能としたタキメーターが刻印されている「300タキ」。
また「300タキ」の中に275㎞が刻まれた、より希少な「275タキ」など様々です。
今回の個体は最もポピュラーな仕様である「200タキ」が備え付けられています。
製造期間が長かったため、上記の仕様と比較すると希少性は下がりますが、ご紹介している個体は目盛り部分の墨抜けが少なく、ベゼルの痩せも見られないためタキメーターにはこだわらないが、全体のバランスが気になるという方にはおすすめの個体です。
続いてブレスレット
今回の個体には70年代から80年代のモデルに採用されていたハードブレスレットが装着されています。
従来装着されている巻きブレスと比較すると無垢ブレスレットのため、堅牢性、耐久性が非常に高く日常的に使用したいという方にはぴったりです。
年式自体は異なるものですが、状態は非常に良くブレスレット自体の垂もほとんどない状態となっています。
また年式で確認すると、少しだけ後年式の物にはなりますが、リベットブレスも付属しています。
1コマ側面に2つの留め金が付いたタイプのもので、年式相応の垂れはありますがコレクションとしては間違いないものとなっています。
最後に付属品です。
この個体の最大のオススメポイントは保証書が付属していることにあります。
現在のモデルが好きという方からすれば当然のことのように感じるかもしれませんが、この年代のデイトナに保証書がついているというこは非常に貴重です。
また付属している取扱説明書も年季こそ入っていますが、当時の物で表紙には上記で述べた文字盤と同様に「DAYTONA」の文字が入っていません。
本体のみの販売というのも珍しくない「6239」で、ここまで年式相応の物が揃っている個体は、なかなかお目にかかることはできません。
ヴィンテージのデイトナを検討しているという方はこの機会にぜひいかがでしょうか。
▼本日ご紹介した商品はこちら
▼その他ロレックスの記事はこちら
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。