第3回|新たな場所、新たな始まり~2020年頃のGMT~

2026年06月15日

2026年、GMTは20周年を迎えました。

全4回にわたってお届けしている20周年特別企画。
第1回では2006年の創業当時を、第2回では10周年を迎えた2016年頃を振り返りました。
そして第3回となる今回は、現在の店舗への移転を迎えた2020年頃のお話です。

移転直後の入り口の様子

新しい店舗への期待に胸を膨らませる一方で、世の中は新型コロナウイルスという未曾有の出来事に直面していました。
これまで積み重ねてきた歩みの先にあった大きな転機。
今回は、移転前後の記憶とともに、新しい景色が見え始めた頃のGMTを振り返ってみようと思います。

新しい店舗への第一歩

移転の話を初めて聞いた時、多くのスタッフが驚いたといいます。
「びっくりした」という率直な声がある一方で、「広くなることへの期待が大きかった」という声もありました。

それまでの店舗でも十分に成長を感じていましたが、現在の店舗への移転は、それまでとは次元の異なる大きな変化でした。
一方で、スタッフたちの頭に浮かんだのは意外にも現実的な疑問だったそうです。

「この大量の時計を、どうやって運ぶんだろう」

そんな言葉に、当時の空気感がよく表れているように思います。

移転準備の日々

移転準備は想像以上に大掛かりな作業でした。
時計本体はもちろん、付属品や備品、什器など、運ぶものは数えきれません。
スタッフ全員が私服で集まり、普段とは違う姿で作業に追われていたことも印象に残っています。

何度も台車を往復しながら時計や付属品を運び続けるスタッフ。
新店舗では現在も使用している什器の組み立ても行われました。

また、店舗づくりは運ぶだけでは終わりません。
新しい売場に時計を並べ、配置を考え、変更があれば再び並べ直す。
まるでパズルのような作業が続きました。

そんな慌ただしい日々の中でも、スタッフの心にあったのは、新しい店舗でお客様にどんな景色をお見せできるだろうということでした。

どこに時計を並べれば魅力が伝わるのか。
どうすればより快適にご覧いただけるのか。

一つひとつ試行錯誤を重ねながら、新しいGMTの形を作り上げていったのです。
今となっては笑い話になるエピソードもありますが、その時間のすべてが、新しい店舗でお客様をお迎えするための準備だったように思います。

多くの時計が並ぶショーケース

広がった売場と変わった景色

移転後、誰もがまず驚いたのは、その広さでした。

「とにかく広い」

多くのスタッフがまず感じたのは、その一言に尽きたのかもしれません。
これまで一人で見渡せていた売場は、もはや一目では見渡せないほどの広さに。
店内に並ぶ時計の数も増え、景色は大きく変わりました。

心地よくお寛ぎいただける一人掛けソファ

創業当時、小さなテーブルひとつから始まった店舗を知るスタッフにとって、その光景は感慨深いものだったように思います。
ロレックスやパテック フィリップ、オーデマ ピゲをはじめ、多彩なブランドやモデルが並ぶ店内には、それまで積み重ねてきたGMTの歩みが形となって表れていました。

お連れ様とゆったり過ごせるソファ

また、それまで別々の場所で業務を行うこともあったスタッフ同士が、同じ空間で顔を合わせながら働けるようになったことも大きな変化でした。
新しい店舗は、単に広くなっただけではなく、GMTにとって新たなステージの始まりでもあったのです。

開放感とプライバシーを両立したプライベートルーム

コロナ禍の中で

しかし、新しい店舗でのスタートは決して平穏なものではありませんでした。
移転と同じ頃、世界中で新型コロナウイルスの影響が広がり始めます。

店舗では検温や入場制限など、これまで経験したことのない対応が求められるようになりました。
スタッフ同士も距離を取りながら業務を行い、デスクには飛沫防止のフィルムが設置されるなど、事務所内の風景も大きく変わります。

新卒スタッフの顔をなかなか覚えられなかったというエピソードもありました。
マスク越しのコミュニケーションが当たり前だった時代ならではの思い出です。

先の見えない不安を抱えながらも、お客様をお迎えするためにできることを続けていく。
当たり前の日常のありがたさを改めて感じた時期でもありました。

当時はカウンターにもクリアパーテーションを設置

お客様からいただいた反応

そのような状況の中でも、移転後のお客様からは多くの反響をいただきました。

「綺麗になったね」

「商品が見やすくなった」

「ゆったり見られるようになった」

そんなお言葉をいただく機会が増えていきます。
以前からご利用いただいているお客様ほど、店舗の変化に驚いてくださったようです。

特に印象的だったのが、店内に置かれたピアノでした。
お子様や海外からのお客様が鍵盤に触れ、時には小さな演奏会が始まることもあります。

時計店でありながら、どこか人が集う場所のような空気が生まれていたのも、この店舗ならではだったのかもしれません。
新しい店舗でお客様をお迎えしたいという想いから始まった移転。

その変化を、お客様にも感じていただけたことは、スタッフにとって何より嬉しい出来事でした。

新店舗の象徴のひとつとなったピアノ

次の時代へ

現在の店舗へ移転したことで、GMTは新たなステージへと進みました。
売場は広がり、商品数も増え、より多くのお客様をお迎えできる環境が整いました。

一方で、その直後にはコロナ禍という大きな試練も待っていました。
それでもスタッフ一人ひとりが力を合わせ、変化に向き合いながら歩みを止めることはありませんでした。

創業から積み重ねてきた歴史の上に、新たな歴史が加わっていく。
2020年頃は、まさにそんな転換点だったように思います。

次回はいよいよ最終回。
20周年を迎えた現在のGMT、そしてこれから先へつながる未来について振り返ります。


RECOMMEND

PAGE TOP