今回は私自身の愛用品である腕時計について、改めてご紹介いたします。
以前の記事では、この時計を選んだ理由や、デザイン、サイズ感、手巻き時計としての魅力を中心にお話ししました。
前回のレビュー記事はこちら▶【スタッフも愛用中】CARTIER サントス デュモン
そこから実際に使い続け、気づけば約2年が経ちました。
購入前に魅力だと感じていた部分は、実際に使ってみても変わらなかったのか。
反対に、使い続けたからこそ分かったことはあるのか。
実際に愛用している立場から、約2年使って見えたこと、知ったことをお話しできればと思います。
CARTIER カルティエ サントス デュモン ウォッチ LM WSSA0046

CARTIER カルティエ サントス デュモン ウォッチ LM WSSA0046
目次
約2年使っても、印象は大きく変わらなかった「薄さと軽さ」
まず、約2年使ってみて改めて感じるのは、購入当初に魅力だと思っていた「薄い」、「軽い」、「服装に合わせやすい」という印象が、今もほとんど変わっていないということです。
腕時計は購入する前の印象と、実際に日常の中で使い続けた後の印象が少し変わることがあります。
店頭で見た時は良いと思っても、いざ使ってみると少し重く感じたり、袖口への収まりが気になったり、思ったより出番が限られてしまうこともあります。
実際に、店頭でご試着いただく際も、普段よく着られる服装に近い装いで合わせていただくと、サイズ感や袖口への収まりをより具体的に確認しやすくなります。

その点、このサントス デュモン WSSA0046は、私にとって「気づくと手に取っている時計」のひとつです。
ケースの厚さは7.3mmと非常に薄く、ワイシャツやジャケットの袖口にも自然に収まります。
大きすぎる時計や厚みのある時計は、どうしても着用時のストレスにつながりやすいものですが、このモデルはその点で非常に快適です。
時計を着けていることを強く意識させない軽さと薄さがありながら、腕元に目を向けた時には、しっかりとカルティエらしい存在感がある。
このバランスは、約2年使ってみても非常に魅力的だと感じています。
ブラックラッカーが放つ、静かに目を引くエレガンス
この時計の最大の特徴は、やはりブラックラッカーの仕上げです。
全体を黒で統一したデザインですが、実際に使ってみると、ただ“真っ黒な時計”という印象ではありません。
ラッカー特有の艶があることで、光の当たり方によって表情が変わります。
強く主張する黒ではなく、どこか上品で、カルティエらしいエレガンスが残っている黒です。

黒い時計はスポーティーな印象や、少し重たい印象になりやすいものもありますが、このサントス デュモンはその方向には寄りすぎません。
角型ケース、ローマンインデックス、薄型ケースというクラシックな要素があるため、ブラックでありながら品があり、ドレスウォッチとしての雰囲気もきちんと残っています。
約2年使ってみて、この時計は「目立つための黒」ではなく、「静かに印象を残すための黒」なのだと感じるようになりました。
サイズ感は数字だけでは判断できない、角型ケースの収まり
サイズ感についても、改めて「数字だけでは判断できない」と感じる時計です。
このモデルはサントス デュモンの中では大きいサイズに分類される、いわゆるLMサイズです。
横幅31.4mm、縦43.5mmというサイズだけを見ると、手首が細い方には少し大きく感じられるかもしれません。
私自身、手首周りは約15.0cmと細めです。
そのため、時計選びではケースサイズや厚み、ラグの長さをかなり気にします。

ただ、この時計に関しては、実際に着用してみると非常に収まりが良く感じます。
理由として大きいのは、ケースが薄いこと。
そして、丸型ではなく角型であることによって、腕の上で必要以上に膨らんで見えにくいことだと思います。
正面から見た時にはしっかりと存在感がありますが、横から見た時には非常に薄く、袖口にも自然に収まります。
私のように細めの手首であっても、無理をして大きな時計を着けている感覚はあまりありません。
むしろ、四角いケースの直線的なフォルムが、腕元をすっきり見せてくれるように感じています。
日常のひと手間を愛おしむ、手巻き時計としての楽しさ
使い続ける中で、より好きになった部分が手巻きであることです。
手巻き時計は、初めて使う方にとっては少し面倒に感じるかもしれません。
毎日、あるいは使う前にリューズを巻く必要があり、使わずに置いておけば当然止まります。
ただ、実際に使い続けてみると、そのひと手間がむしろ心地よく感じられます。
家を出る前にリューズを巻く。
今日着ける時計として、きちんと準備をする。

この短い時間があることで、ただ腕に時計を着けるだけではなく、自分の中で少し気持ちが整うような感覚があります。
自動巻きの時計には自動巻きの便利さがありますが、手巻き時計には手巻き時計ならではの距離の近さがあります。
時計を“使っている”という実感があるのは、手巻き時計の魅力だと思います。
使い込んで分かった、気を遣う部分と服装との相性
一方で、約2年使ったからこそ分かった、気を遣う部分もあります。
この時計は、日常のどんな場面でも気兼ねなく使える、いわゆるタフな時計ではありません。
特にドアノブやデスクの角などにぶつけないよう、自然と少し気を遣います。
アウトドアやアクティブな休日に気にせず使う時計というよりは、服装や場面を選びながら楽しむ時計だと感じています。

ただし、その“少し気を遣う”という感覚も、この時計に関しては決して悪いものではありません。
むしろ、きちんと選んで着ける時計という感覚があり、着用する日や服装を考える楽しさにつながっています。

服装との相性については、やはりきれいめなスタイルとの相性が非常に良いです。
ジャケット、シャツ、ニット、スラックス、革靴。
こうしたアイテムと合わせると、時計だけが浮くことなく、自然に腕元に馴染んでくれます。
色味で言えば、ブラック、グレー、ネイビー、ホワイトなどの落ち着いた色とは特に相性が良いと感じています。
一方で、かなりラフなスポーツウェアや、アウトドア感の強い服装に合わせると、少し時計だけがきれいに見えすぎるかもしれません。
その意味では万能というよりも、得意なスタイルがはっきりしている時計です。
ただ、その得意なスタイルには非常に深く馴染みます。
約2年使って感じた、この時計の真の魅力
最後に、この時計をおすすめしたい方についてです。
大きく重たい時計よりも、薄く軽い時計を自然に身に着けたい方。
シンプルな中にも、少しだけ個性のある時計を選びたい方。
そして、カルティエらしいクラシックな雰囲気に、現代的なブラックラッカーの表情を求める方には、非常に魅力的な一本だと思います。

購入当初に感じていた魅力は、約2年経った今も大きく変わっていません。
むしろ、日常の中で使い続けることで、薄さや軽さ、袖口への収まり、手巻きの楽しさ、精度、状態、そしてブラックラッカーの表情の豊かさを、より深く実感するようになりました。
時計は、スペックや写真だけでは分からない部分があります。
実際に使って、服に合わせて、リューズを巻いて、腕元で眺めていく中で、少しずつ見えてくる魅力があります。
このサントス デュモン WSSA0046は、私にとってまさにそうした一本です。
前回の記事でこの時計に興味を持ってくださった方にも、今回初めて知ったという方にも、少しでも実際の使用感が伝われば幸いです。
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