リファレンス(型番)の意味

2019年09月15日

こんにちは、山口です。

先日オメガを調べていた際に、あるサイトで型番の意味が載っているのを見て、何か感慨深いものを感じてしまいました。

私も時計業界に入った最初の頃に時計の勉強をすべく、自宅でよく調べては覚えてを繰り返し勉強していたものです。

リファレンス(型番)の意味が公式で発表される事は限りなく少ないので、どこまで正確かという問題はありますが、
大体のモデルのイメージがわきやすいと思いますので、昔調べたものをご紹介してみたいと思います。

先日たまたま調べていたオメガのモデルはこちらになります。
『331.12.42.51.01.002』
オメガ スピードマスター '57 331.12.42.51.01.002

全部で14桁がドットで6つに分かれて登録されています。
大まかには、下記のようにそれぞれの種類で意味があり、カテゴライズされています。

最初の数列:シリーズ
2番目の数列:ケースとブレスレットの素材
3番目の数列:ケースサイズ
4番目の数列:搭載ムーブメント機構の区別
5番目の数列:文字盤の色と素材
6番目の数列:文字盤の色、etc

代表的なスピードマスターはこのモデルのように一番最初の数字が「3※※」はじまっており、その他シーマスターは「2※※」、コンステレーションは「1※※」、デヴィルは「4※※」です。
3番目の数列が一番わかりやすいかもしれません。
モデルのケースサイズが表記されており、このモデルなら「42」なので、42mmケース径になります。

このようにオメガは比較的わかりやすく、また細かく型番で表現されていますので、ポイントを把握しておけば、型番を言われてモデルがイメージつくようになります。

ロレックスでも同じように、例えば「116610」などは、モデルシリーズ(1166)、ベゼルデザイン(6)、ケース・ブレス素材(0)で分類されてると言われています。
例えば、末尾の一桁はSS(ー0)、PG×SS(ー1)、YG×SS(ー3)、WG×SS(ー4)、
PT(ー5)、PG(ー6)、YG(ー8)、WG(ー9)で、非常にわかりやすくなっています。

続きまして、ブライトリング。
例えば、『A242B26WBD』
ブライトリング ナビタイマー ワールド A242B26WBD

『A 242 B26 W BD』で分けて表されており、下記のように分類されています。
①ケース素材、②モデル名、③ダイヤル種類、④ブレス、⑤尾錠種類

例えば、最初のアルファベット「A」=SS、「B」=ビコロ、「C」=SS/RG、「D」=SS/YG、「E」=Ti、「H」=RG、「J」=WG、「K」=YG、「M」=ブラックスチール、「R」=RGとなっています。
「242」はナビタイマー、「B26」はブラックバー、「W」はクロコダイル、「BD」は折り畳みバックルの意味、といった感じです。

只、この型番は国内の表記になり、海外では違う型番で管理されています。
ブライトリング ナビタイマー ワールド A242B26WBD
モデルのケースバックに刻印されている「A24322」がそれにあたり、中々分類するには情報が少ない表記になっています。

一番変わりやすいブランドはブルガリではないでしょうか。
頭文字が型番になっていますので、例えばこちら。

『ブルガリ ピッコラ ルチェア LU23BSS』
ブルガリ ピッコラ ルチェア LU23BSS

「ルチェア」の頭文字「LU」があり、その後にケース径の「23」、「B」はブラック、「SS」はステンレススチール、といった表記です。
「ブルガリブルガリ」であれば、「BB」や「BBL」、オクトであれば「BGO」、セルペンティは「SP」や「SSP」から型番が始まるようになっています。

他にもタグホイヤーやオーデマピゲなど、多くのブランドがこのような表記で型番登録していますが、
一部のブランド、たとえばパネライ、フランクミュラー、ジュルヌなどはこのようにカテゴライズされた表記ではないので、時計屋さんはモデルを把握するのにも最初は大変苦労します。

こういった型番の「ルール」のようなものには諸説あり、絶対とは言い切れないものもございますが、
ある程度頭の片隅にあると、新作が出ても記憶に残りやすくイメージがわきやすいので、調べてみても面白いのではないでしょうか。

また好きなブランドだけでも知っておくと、購入や売却したりする際に便利な時もございます。
GMTでは2200本以上を在庫で持っていますので、ぜひGMTサイトでお楽しみ頂ければと思います。

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