OFFICINE PANERAI  パネライ PreA について

2009年03月21日

前回に引き続き GMTブログ第3回目を担当させて頂きます 近藤と申します。

今回は、OFFICINE PANERAIに関して書かせて頂きます。

1997年製のPreA品番ルミノールベースPAM2、PAM9、A表記PreA PAM10、が奇跡的にも同時に入荷致しました。

OFFICINE PANERAI PAM00009 PreA with PrefixA
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1997年と申しますと、パネライにとっては、当時のバンドームグループ(現リシュモン)に移管する前後の年で、一般的に1997年製のパネライをPreA品番と呼びます。
PreAとはA品番以前と言う意味で、シリアルナンバーの頭にアルファベットが付かないモデルを呼びます。

PreAモデルの外観の特徴ですが、文字盤の書体は、所謂プレバンドームの書体を継承し力強く太い書体です。
6時位置には”T-SWISS-T “の表記で、A品番以降のモノと異なってハイフンの表記があります。
ベルトの尾錠はプレバンドームの物より一回り小さいフィッシュテールなのがPreAの特徴です。

OFFICINE PANERAI PAM00009 PreA with PrefixA
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パネライには一つの個体でBBまたはPBから始まる製造番号と、生産年式とその年の生産本数を表すアルファベットから始まる番号の2種類のシリアルナンバーがあり、年産本数を表す番号は、アルファベット順に

A 1998年
B 1999年
C 2000年
D 2001年
と続きます。

資料に拠りますと1997年から1998年の初期にかけて、PreAとして、前期型のOP6500と後期型のOP6502で合わせて約1000本が生産され、(PAM1 240本、PAM2 115本、PAM3 165本、PAM4 235本、PAM9 143本、PAM10 105本)OP6501(PAM00006、PAM00007、PAM00008)のマーレノストゥルム合計約400本がOP6500とOP6502の間に生産され、A品番として1000本生産が計画されていたOP6502(PAM1、PMA2、PAM3、PAM4、PAM9、PAM10)
の内の約300本だけが生産され、(この約300本は、A品番の表記がありますが、PreAに含まれます)海外では”Pre-A’ with Prefix “A””と呼ばれているようで、日本語に訳すと A表記PreAと呼べます。
通常の1998年モデルのA品番と異なりますし、また、通常のA品番にみられるダイヤルだけPreA文字盤が使われている物とも事なります。
判り易い例を挙げて解説しますと、通常のA品番ですとルミノールマリーナPAM1、PAM3、PAM4、はAXXXX/1500と表記がありますが、A表記PreAのルミノールマリーナはAXXXX/1000と表記されています。

合計 1000+400+300=約1700本が1997年に生産されたようです。

BB番は、BB970001から始まるので、この番号がPreAの最初の一本目とのことです。
PreA前半のOP6500ではBB番の下3桁と年産本数を表すシリアルナンバーは完全に一致し、PreA後半のOP6502ではマーレノストゥルム分の400本をBB番から引いた数と年産本数は一致します。
さらにA表記PreAのOP6502では、上記1400本をBB番から引いた数と年産本数は一致します。
1700本を970001に加算すると971701ですので、推測するとBB971700前後の番号までが、PreAとカテゴリされます。

OFFICINE PANERAI PAM00009 PreA with PrefixA
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参考文献 海外サイト PANERISTI.COM
http://www.paneristi.com/archives/PreA_Panerai/Pre_A_Panerai.html

今回入荷しましたのは、PreA PAM2、PAM10のUSED品と上記の約300本に含まれるA表記PreAのPAM9のデッドストックです。

ルミノールベースはPreAの中でも比較的生産数の少ないモデルです。
稀少モデルが一同に会したこの機会に是非ともご来店下さい。undefined

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