GMTブログをご覧の皆様、こんにちは。
店舗スタッフの神崎です。
九月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いており天候も不安定ですので、皆さま体調にはお気をつけください。
さて、本日は世界最高峰の高級時計を製造するドイツの時計ブランド、ランゲ&ゾーネから
「サクソニア アウトサイズデイト 381.029WG」 をご紹介いたします。
https://www.gmt-j.com/item/3717009764105
ランゲ&ゾーネはドイツのグラスヒュッテで創業されたマニファクチュールです。
「ランゲとその子供たち」を意味するブランド名は、時計師一族として
脈々と歴史を紡いできたブランドの重みを感じさせます。
一時は戦争の影響で消滅してしまいましたが、1989年のベルリンの壁の崩壊をきっかけに、
経営者として名高いギュンター・ブリュームラインと共に再びグラスヒュッテの地にランゲ&ゾーネは設立されました。
この新生ランゲの名の下に生まれた4モデルが
「ランゲ1」「アーケード」「サクソニア」「トゥールビヨン”プール・ル・メリット”」です。
中でもサクソニアはグラスヒュッテのあるドイツのザクセン州をラテン語読みした名前で、
創業から現在まで続く土地の名前を担うにふさわしいシンプルかつエレガントな文字盤が特徴の時計と言えます。
こちらのサクソニア アウトサイズデイトというモデルは、サクソニアのシンプルさを残しつつ、
ブランドの特徴ともいえる機構を搭載したモデルです。
他ブランドと比較しても日付の窓の大きさは約3倍の大きさと、非常に高い視認性を誇ります。
また、操作も10時位置のボタンで日付を1日ずつ進められるので非常に操作性にも優れています。
ケースには他のサクソニアと同じく、ホワイトゴールドの無垢が使用され、
当ブランドはケース素材にほとんど金無垢しか使わないのも特徴で、ブランド伝統の特徴をしっかりと引き継いでいます。
そしてランゲ&ゾーネの時計を語るのに欠かせないのはなんと言っても、機構の美しさです。
上の写真の真ん中に写っているスワンネック緩急針は、旧ムーブメントでは、テンプの振動速度を微調整していた部分ですが、
現在はテンプの振り角が同じになるよう微調整する働きをしています。
時計をお好きな方はご存じかと思いますが、テン輪部分にあるチラネジはテン輪の重量調整の役割を持っており、
またネジを出し入れすることによりテン輪の回転のしやすさを増減させテンプの精度を高める役割も持っている部分です。
実はこのチラネジ、現在の時計製造の技術においてはほとんど飾りでしかありません。
鋼のゼンマイが主流だった時代、熱膨張による精度の狂いを相殺するために
テン輪に温度で変化する仕組みをわざと作ったのがチラネジです。
スワンネックもチラネジも、現在の時計に必要かと問われれば否です。
しかし、どちらも見た目が非常に美しいです。外から見た機構の美しさも重視するあたりがさすが高級時計メーカーといったところでしょう。
こちらの4/3プレートには規則的なストライプ模様が施されています。
このストライプ模様は、ドイツではグラスヒュッテ・ストライプと呼ばれており、
プレートの素材はジャーマン・シルバーと呼ばれる素材を使用していて、
ドイツ時計メーカーとしての強いこだわりを感じます。
4/3プレートの外周部分に円形が重なったような彫りはペルラージュ仕上げと呼ばれる装飾です。
そしてジャーマンシルバー、またの名を洋銀と呼ばれる素材ですが、
非常に酸化しやすく人の手で触れたらもう二度と戻らなくなってしまうほど繊細な素材です。
このような繊細な素材を使用しているのも、さすがAランゲ&ゾーネと思わざるを得ません。
このようにAランゲ&ゾーネの時計は、どんなに小さな部品であっても最高の技術を駆使して究極の美を追求しています。
まさに微に入り細を穿つ。非常に細かい部分にまで気配りが行き届いています。
モデルごとに専用のムーブメントを自社製造してるのも大きな特徴で、
今回ご紹介の「サクソニア アウトサイズデイト 381.029 WG」にはcal.L086.8が搭載されています。
こちらは自動巻のムーブメントですので、手巻きに比べると日常での巻く回数は少なくなるので利便性においても文句なしといったところでしょう。
また、自動巻きローターの外側の部分には、プラチナが使用されており、重さによってよりローターが回転しやすい造りとなっております。
ケースサイズは38.5mm。
男性の腕元にしっかり収まりつつも、エレガントな存在感を放ちます。
是非この機会にお手に取って、美しさとエレガントさをご体感くださいませ。
また、当店ではAランゲ&ゾーネの他のモデルも在庫のご用意がございますので、ぜひドイツ時計の美しさをご覧ください。