こんにちは井原です。
突然ですが私、「古いもの」が好きです。すみません突然すぎましたね。
今回は時計のこと以外にも触れてみたいと思います。
カメラ、時計、バイク、車などは古くから現代まで様々な試行錯誤の末、技術の進歩と共に今の形に至っているわけですが、そこには数々のドラマがあったのではないでしょうか?
今回ご紹介させていただくのは時計ではなく私の愛車「KAWASAKI KZ1000」です。
このバイクについて簡単に説明させていただきます。
バイクを知っている方も知らない方も恐らくご存知、1968年発表HONDA伝説の二輪「CB750Four」に対して最大のライバルとされている
1972年に発表されたKAWASAKIの銘車「Z900 Super Four」、通称「Z1」の後継機で1977年に改良&排気量を上げ発表されました。「丸型Zの最終型」とも呼ばれています。
(余談ですがこの年代のバイク開発は現代ほど設備が整っていなかった為、1台を作る生産コストが今の何倍も掛かったそうです。しかし、どのメーカーも他社には負けたくないという気持ちが強かったため、寝る間も惜しんで開発に勤しんだそうです。機会があればCB750やZ1の開発に関する記事を是非読んでみてください。恐らく時計にも通じる所がたくさんあるような気がします。)
細かい造り込みやデザイン、機能面などどれをとっても完成されており、30数年前のエンジニアが真剣に取り組んだおかげで現在販売されているものを安心して使えるのだなとつくづく感じさせられます。
ちなみにKAWASAKIのバイクは年代が合えば他のモデルでもパーツは共有できるといった特性があります。恐らく当時の生産性を考慮された特性なのかもしれません。
パーツが共有というと何だか腕時計みたいです。ロレックスでは年代の同じムーブや一部の外装パーツは共有でき、OMEGAスピードマスターだと初期モデルから現行まで造りは大きく変わっていないうえ、プッシュボタンや針、ベゼルなどは古いモデルに現行品のパーツが付くという特性があります。
恐らくこちらも当時の生産性などを考慮したうえだと考えられますが、スピードマスターに至っては半世紀前からすでに未来を見据えた時計として完成されていたのではないでしょうか?
外観をほとんど変えず要所の改良だけ加えられた「マスターピース」としての完成度、NASAが正式採用した理由etc…。どれを取っても強い魅力を感じます。
私たちが手に取って触れているものの多くは開発・生産を真剣に取り組んだ先人たちの努力の結晶だと思います。
当時の開発者やエンジニアの意志、そしてそれを受け継いだ現代の技術者の精神を、私たちは触れ、私たちに感動を与えてくれているのかもしれません。
もし機会があれば「古いもの」に触れてみてはいかがでしょうか?