今回は最近気になっているモデルのご紹介です。
最近お客様とお話しする中で、シンプルウォッチというワードが頻繁に出てきます。
簡単にいうと見やすく、付けやすい時計です。
多機能で複雑系の時計は人気が高く、各メーカーのブランド力を感じますがその一方で複雑系の時計を経る事によってシンプルウオッチの境地に辿り着く方が多いのではないでしょうか。
そこで今回はパテック・フィリップのシンプルウォッチ、カラトラバRef.5196P-001です。
その中でも特別なプラチナケースモデルです。
今回の文字盤のUP画像、本当にカッコいいです。
パテック・フィリップ カラトラバ 5196P-001
https://www.gmt-j.com/item/1170802000016
カラトラバの歴史は古く1932年発表のRef.96(通称クンロク)から始まり約85年以上の歴史がございます。
初代Ref.96には様々な手巻キャリバーが搭載されていました。
初代Cal.12から始まり Cal.12-120~ Cal.12-400~ Cal.27-AM400 と現在でも名機と言われるキャリバーが搭載されていました。
Ref.96(通称クンロク)のもう一つの特徴としては何といってもその文字盤(ダイヤル)です。
例えば現行のRef.5296、Ref.5396の初期モデルにもみられるツートンダイヤル『東京都ダイヤル』『セクターダイヤル』も30年代に存在していたデザインです。
ケース材質とダイヤルの種類、針の組み合わせなどバリエーションが大変豊富なのが最大の特です。
伝統と歴史を現在でも感じられるのがパテック・フィリップの最大の強みでもあります!
その後1980年代初頭に現行Calに繋がるCal.215を積んだ31mmのケースのRef.3796が発売になり2000年頃まで生産されます。
Ref.96程バリエーションは豊かではないですがRef.3796も多様な組み合わせがございます。
そして、カラトラバという名称が正式に使われるようになったのもこの頃です。
1995年には33mmのサイズで当時のパテックとしては珍しい裏スケルトン仕様のRef.5096が発売されましたがすぐに生産は終了になっています。
その後カラトラバのバリエーションは増え2004年 遂に現行モデルRef.5196の登場になります。
更に現行ラインナップでRef.5196を筆頭に自動巻Ref.5296、年次カレンダーRef.5396、永久カレンダーRef.5496などもケース、インデックスと針がほぼ共通デザインでRef.96(通称クンロク)のデザインを基調としています。
カラトラバ Ref.5196ですがケース径:37mm ケース厚:7.68mm ラグ×美錠幅:21×16mm 防水:3気圧で美しいラウンドケースにドフィーヌ型針が特徴ですが、今回ご紹介しているプラチナモデルは特別仕様になっています。
コンプリケーションウオッチだけでなくカラトラバのプラチケースにも6時位置にはダイヤモンドがございます。
文字盤はシルバーの2トーンにブレゲ数字を用いた、他のゴールドモデルとは異なる仕様となっています。シンプル系でブレゲ数字を用いているのも現行品のカラトラバではこのモデルのみとなっています。
シルバーの2トーンにブレゲ数字が角度によって違う表情になる事よってクラシカルで趣でます。
2016年新作のコンプリ系モデルにブレゲ数字を用いた事も大変話題になりました。
レギュラーのシンプルな文字盤にドフィーヌ針もカラトラバらしいデザインですが、プラチナモデルの文字盤は30年代のRef.96(通称クンロク)を彷彿させ文字盤にパテック・フィリップの歴史を感じる事が出来る大変すばらしいデザインです。
パテック・フィリップ カラトラバはこちら
https://www.gmt-j.com/search?series=401&maker=286
カラトラバ Ref.5296 はこちら
https://www.gmt-j.com/search?keyword=5296&series=401&maker=286
アニュアルカレンダー Ref.5396 はこちら
https://www.gmt-j.com/search?keyword=5396