変わらぬ安定感と進化する実用性【ランゲ&ゾーネ ランゲ1 191.032】

2020年09月28日

GMTブログをご覧の皆様、こんにちは。
本日も当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

今回はドイツ屈指の時計製造メーカー、A.ランゲ&ゾーネからランゲ1ピンクゴールド「191.032」をご紹介いたします。

ランゲ&ゾーネ ランゲ1 191.032

Aランゲ&ゾーネといえば言わずもがな、ドイツ時計産業発祥の地グラスヒュッテの生みの親としてドイツ時計の頂点に君臨する超名門ブランドですが、ランゲ1はまさにA.ランゲ&ゾーネとの象徴といっても遜色ないでしょう。

実際に時計を見てみると、18Kピンクゴールド素材ということもあり、華やかなピンクゴールドの輝きの中からどことなく柔らかな印象を感じさせます。
また、どのパーツを切り取っても細部まで丁寧に仕上げが施され、その完成度は今まで数多くの時計を見てきたスタッフですら、時間を忘れ拡大鏡でじっくりと覗き込んでしまうほどです。

文字盤を見てみると、一見無秩序に配置されているようにも見える各配置ですが、実は時分針、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示をそれぞれ滑らかにつないでいくと、一つの螺旋が浮かび上がるようになっています。
これは「人類が最も美しいと感じる比率」と言われ、この黄金比が使用されている代表例として「ミロのヴィーナス」「モナ・リザ」「パルテノン神殿」、さらに現代でいうとAppleやGoogleのロゴなども挙げられるそうです。
このように追求された数学的な審美性も、まさしくドイツ時計の伝統工芸の賜物と言えるでしょう。

特許技術であるアウトサイズデイトは2015年、ランゲ1の新キャリバー「L121.1」が内蔵されたことで、今まで30分程度かけて行っていた日付変更が午前0時を境にとした日付変更を可能としました。

個人的に「なるほど、、、」と唸らされた点があります。それは、文字盤に配置されているパワーリザーブ計の残量が0を指すと、連動して秒針も0位値で停止するように設計されている点です。
秒針を動かす四番車と言われる歯車の軸部分に小さな突起が取り付けられ、パワーリザーブ計が0を示すと同時に動くレバーが歯車の突起に当たるタイミングで秒針も0を指すように設計されているからこそのこの機構は、まさにA.ランゲ&ゾーネの技術力の高さを感じます。
ただ、実際の操作方法は至ってシンプルです。
特に日付変更は、10時位置にあるプッシュボタンを押し日付を調整します。
複雑機構に多いプッシュピンを用いての操作の必要がないため、いつどこでも変更が可能です。
些細なことではありますが、精度を向上させると共にさりげない顧客ニーズにも応える姿にブランドと顧客の関係性、信頼性の高さが窺えます。

ランゲ1が発売されて約20年、ある意味完成されたと思われていたランゲ1が前述したとおり新たなキャリバーを採用し、実用性や性能はさらなる進化を遂げました。
デザインはほぼ変化していないにもかかわらず、未だに人気が途絶えず多くの人々に愛され続けているのは、時代が変わってもその歴史を重んじ、妥協することなく進化を続けている姿を我々に見せ続けているからこそでしょう。
今回ご紹介したランゲ1 を通して、機械式時計の魅力をより深く体験してみてはいかがでしょうか。

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